スティーブン・キング原作!ドラマ「11/22/63」の感想と隠されたメッセージ

60年代 車

huluで配信中のドラマ「11/22/63」、観ました。

タイムスリップしてケネディ暗殺を阻止するというSFな設定、スティーブン・キング原作…ひきつけられる要素満載な本作…いい意味で裏切られました。キテレツな設定を軽くくつがえす壮大なメッセージが隠されていたんですからね。人間の心理をよく表した、まさに傑作です。(あんまり話題になっていないのが不思議なくらい…)

ということで、今回はドラマ「11/22/63」をみた感想と隠されたメッセージについてお話ししますね。

★ストーリー

主人公は、国語教師のジェイク。ある日、いきつけのダイナーで、店主のアルから1960年にタイムスリップできる「ウサギの穴」の存在について聞かされます。なんやかんやで、アルの提案から、ジェイクは、ケネディ暗殺を阻止するために1960年にタイムスリップすることになるんですね…いろいろ端折りすぎですが、ネタばれしないようにこの程度で。

ジャンルは、SFミステリーですね。

★感想、魅力

  1. ただのSFドラマじゃない。人間の性(さが)を鋭く洞察し描かれている。
  2. 実際のケネディ暗殺という史実で人々をひきつけ、さらに巧妙なフィクションに仕上げている。
  3. 過去の人々と親密になったり、過去を変えようとすると「過去から手痛いしっぺ返しがくる」ルールが、スリルとミステリー感を与えて面白い。
  4. スティーブン・キング原作、ジェリーブラッカイマー総指揮なうえに豪華なキャストで実力派ドラマ。
  5. スティーブン・キングお得意の感動ミステリー。
  6. ラストのどんでん返しが秀逸。

もともとスティーブン・キング好きな私は、「アンダー・ザ・ドーム」のヘタレな結末にがっかりしてたんですが…さすがのジェリー・ブラッカイマー総指揮とだけあって、素晴らしい出来栄え。ジェリー・ブラッカイマーといえば「CSI」シリーズや「LOST」などを手掛けたことで有名な敏腕プロデューサーですね。

主人公のジェイクは、「スパイダーマン」や「127時間」で体当たりの演技を魅せたジェームズ・フランコ。ダイナーの店主アル役には、「アメリカン・ビューティー」や数々の映画で名脇役を務めてきたクリス・クーパーが演じています。私は、個人的に主演俳優より、このクリス・クーパーが好きかも。

とにかく良い脚本、実力派で豪華な制作陣とキャストが、ここまでそろっているから、良いものができて当たり前ということでしょうかね。

★登場人物の意外な共通点

相関図
  • ジェイク…離婚したてで失意のどん底。しかも教師としてやりがいが感じられなくなっている。そんな現実にうんざりしている。
  • アル…ダイナーの店主。ベトナム戦争で友人を亡くしたことから立ち直れない。ベトナム戦争に導いたジョンソン大統領を憎み、「うさぎの穴」を利用して、ケネディ暗殺阻止を思いつく。
  • リー・オズワルド…ケネディ暗殺の容疑者。終戦後、自分の居場所を見失う。家族に見捨てられ、自暴自棄になる。
  • ビル…幼少期に大好きだった姉を亡くし、父親からは虐待されている。

このドラマのメインキャラの共通点は、何かしら喪失感や孤独感、絶望感を味わい、人生この先真っ暗…ということ。うーん、ココだけ見ると、なんて暗いドラマやw

そんな人たちが、それぞれの使命を見つけます。人生の目標を無くした彼らはその使命にのめり込むんですよね。この世で唯一正しい答えであるかのように。

★物語に隠された「4つのメッセージ」

ノート

1,人はヒトとのつながり無しには生きられない。

どんなに人との交流が苦手な人でも、心の奥底では他人との繋がりを求めるものです。匿名性を持たせながらも、SNSに夢中になる現代人がそれをよく表してますね。
「友達なんていらないやーい。一匹狼だぜー。」なんて強がっても、人から優しい言葉をかけられたり、他人と何かを共有できた瞬間は、誰でもうれしくないワケないですよね。

そんな孤独に耐えられない生き物である人間が、過去にタイムスリップして、その時代の人々との交流を断つことができるのか…主人公ジェイクは、過去での生活をつづけるうちに、そんな孤独な暮らしに悩み、葛藤します。いまも昔も、孤独が人を苦しめるのは変わらない事実なんですね。

2,孤独や絶望感に悩んだ人が抱きがちな間違った使命感

絶望して、生きがいをなくし、自分の人生にぽっかり穴が空いちゃった人。そんな人は穴を埋めるために必死にもがき苦しみます。しっかり自分を見つめなおして前向きにスタートできる人もいれば、それができない人もいます。

だれしもこんな経験ありますが、安易な方向に走っちゃうことのほうが多いかもしれません。精神的にまいってるときほど、あやまった判断をしてしまいます。

そういう状態の人間は、昔から怪しい宗教や独裁者、アジテーターに騙されやすいですよね。そんな感じで、ジェイクも、アルに誘われて「使命」の話に乗ってしまうんですよね。結局その後、彼はこの「使命」に翻弄されるようになるんですが…

使命の名のもとに、人を亡きものにしたり、予期せず人を破滅させたりとやりたい放題…ジェイクにとっては、すべて使命を達成するため、なんですね。もうねテロリストと同じ発想ですよ。

3,歴史に善も悪もない。

人はだれしも、自分にとって良いと思うことをして生きています。いろんな人々の理屈の上に成り立ってきたものが「歴史」なんですね。だから、過去の一つの出来事を変えたからって、未来がすべての人にとって「良い」ように転ぶなんて考えるのはナンセンスな話。結局、歴史に良いも悪いもないということですね。

4,目の前の苦難に向き合えないうちは、「よりよい未来」なんてない

ジェイクやアルは、「過去」を正して未来を「よりよいもの」にしようとします。でもね、結局そんなのはただの逃げでしかないのです。だって、未来になにかを漠然と願い、現実を受けとめていない証拠ですからね。ジェイクとアル自身、「よりよいもの」が何か全く分からずに盲目的に使命を追及するんです。とにかく過去を変えればよくなるだろう…的な感じで。なんて無計画で無謀なんや…

現実世界でも、こんな場面って身近によく目にします。

  • 業績が悪いけど、うちの会社に限って倒産なんてないやろ…
  • ブログの時間がなかなか取れないけど、仕事してるから仕方ないよね。(私ですw)

現実の問題を直視しないうちは何にも始まりません。これは、時代や環境に問題があるわけではなく、それらに人それぞれが向き合って生きていくかが大切なんですよね。

★このドラマの真意

  • 現実に悲嘆ばかりしていないで、いま目の前にある苦難をうけとめて前進することが大切。
  • その先に成長した自分と、それを喜べる自分がある。(困難の先に幸せがある。)

ということでしょうかね。ちょっと前に読んだポジティヴ心理学の本「ハーバードの人生を変える授業」とつうじる部分があって、個人的にはそんなところも楽しめたというか勉強になりました。

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★「11/22/63」はこんな人におすすめ

スティーブン・キングの作品が好きな人

「グリーンマイル」や「ショーシャンクの空に」、「スタンドバイミー」などちょっとホロリとできる感動系が好きな人におすすめですね。

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ほっこり系なSFドラマが好きな人

ほっこり系のSFドラマの筆頭といえば、Netflix配信の「ストレンジャー・シングス」です。こちらもストーリーの秀逸さでは「11/22/63」に引けをとらないですよ。

80年代SF映画のオマージュ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」 あらすじと感想

2017.02.15

★オンエア情報

「11/22/63」はhuluで配信中です。「グリーンマイル」や「ショーシャンクの空に」もhuluで視聴できます。huluなら2週間無料でおためし視聴できますよ。

「11/22/63」が気になった人、スティーブン・キング好き、SF好きな人は是非見てみてくださいね。スターチャンネル公式の予告動画を載せておきますよ。

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2017.04.07

ではでは。

プロフィール

非婚ブロガーよし

非婚ブロガーのよしです。

彼との10年間の事実婚経験から非婚というフリーなライフスタイルを発信していきます。

日本では、いまだ女性は結婚してあたりまえ、しないのは変人みたいな扱いをうけますがw
このブログを通して、そんな風潮に前面から挑戦していきますよ。

独身非婚の悩み、恋愛ネタ、筋トレ、適応障害の経験から学んだ心の悩みやストレスについて、いつまでも女性らしくいられる健康や美容の話、大好きな海外ドラマについてあれこれお伝えしていきます。

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