私は、10年付き合っている彼といわゆる「レス問題」の危機を経験したことがありません。
いきなりな始まりで、すいません…最近、夫婦のいわゆるの「レス問題」を耳にします。また、日本は「レス大国」だ、とかもいわれますよね。
こんな話を聞いて、私たちのカップルの感覚では理解できなかったんです。
だって、夜のスキンシップって究極的な愛の行為じゃないですか!
愛を確かめ合う行為がないなら、夫婦ってなんだろう。もはや夫婦(またはカップル)といえるんか。ていうか、それってかなり夫婦として危機的状況やんか…と。
といことで同棲経験ありの事実婚(と勝手に言ってるw)歴10年の私が、日本の夫婦の「レス問題」について考えてみましたよ。
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★そもそも、日本人は「夜のスキンシップ」についての認識が幼稚だと思う
日本って、夜のスキンシップについて、「ただいやらしいこと」っていうイメージが強くありますよね。子供の頃から、学校や家庭での性教育もえらく控えめで、悪いものを子供の目から隠すみたいな扱いだったふうに思うんです。
私が大人になったいまでも、日本の社会は性についてネガティブにとらえる風潮は変わっていません。
大人や社会が子供に正しく性教育しないまま、子供は大人になるんです。愛を確かめあう行為?なに恥ずかしいこといってんねん。みたいな感じですよ。
あとで詳しく書きますが、私は、いまの彼のおかげで、夜のスキンシップに対する意識が大きく変わりました。
日本人の一般的な性に対する意識は、出会う相手や個人の経験、育ってきた環境に大きく影響されると思うんです。
そして、結構な割合の日本人は、夜のスキンシップをつぎの2点でしか見ていないんです。
- 性欲処理
- 子作り
悲しいですね。こんなに文明度が進んだ社会で、人間の営みの根本的な行為に対する認識がこのレベルとは…矛盾するというか、幼稚以外のなにものでもないですよね。
★パートナーとの夜のスキンシップは、相手の深層心理が分かる最高の手段
夜のスキンシップは、会話とちがって、パートナーのより本能的な反応が読める、また自分の本音が伝えられやすい最たるものです。
つまり、究極の自己表現の場なのですよ!
自分のことしか考えない人は、ひたすら自分のペースでの行為になるし、反対に思いやりがある人は、相手の様子を見ながらの行為…その人の本質がすべて、夜のスキンシップにあらわれます。
夜のスキンシップをただの行為としか思ってない人は、残念ながら人間としてえられる幸福感を半分以上捨てちゃってるかわいそうな人やと思いますよ…
とえらそうに言っといて、昔の私もそうだったんですが。
★パートナーとの夜のスキンシップは最上級な愛情・信頼表現の場
女性は「エロに対して消極的」が当たり前と思っていた…
いまのパートナーである彼と出会うまで、私はエロについて、実はとても消極的でした。というか、あまりいいイメージを持っていなかったんです。
女性が夜のスキンシップについて、明確に意見を言うのは、「なんだか恥ずかしい、受け身でいるべきだ。」と思いこんでいました。
夜のスキンシップは、男性と付き合ったら、もれなくついてくる仕方ないもの、という認識でしたね。ひどい笑
そんな認識を変えてくれたのが、いまのパートナーである彼です。
付き合った当初は、受け身で、イマイチ楽しめなかった
付き合った当初は、彼との夜のスキンシップがあまり好きになれなかった私。その理由は、簡単で、完全に受け身だったからです。
自分のこうしたい、ああしたいという好みを考えたこともなく、当然、彼にも自分の意見を言うこともありませんでした。
そもそも、「お互いの気持ちいいを共有する」ことが大事なんて意識もなかったですし。男性にリードされるまま…という感じでした。受け身だと、もちろん気分も乗りません。
女性って感情的な生き物なので、気分が乗らないと、気持ちよくならないんですよね。
ただ求められるのは嬉しいし、それなりの達成感や一体感はあるので満足感はありました。
でも、心の底から「気持ちいい~」という感じではなかったんです。こんなもんなんかな~程度に考えていました。
お互いがおたがいに、「気持ちいい」を与え合うようになった
そういう私の心情を察したかのように、ある日彼が、「よしがしてみたいようにしてみたらいいよ。してほしいことはない?」と聞いてきました。
彼の質問に、とまどいを覚えながらも、受け身すぎる自分に改めて気づいたんですね。
自分の感情や、スキンシップに素直に感じることを意識していなかった私は、少しずつ自分を解放していくようになりました。
自分が気持ちいいことってどういうことやろう?って考えだしたんです。
もともと、私はドMなので、尽くすのが大好きです。なので、彼の「気持ちいい!」という反応を見て嬉しく、快感を感じていたので、自分の性欲はそれで満たされているってっ勝手に思い込んでいたんですね。
このあたりから、彼が私の好みを積極的に聞いてくれるようになり、私もなんの恥じらいもなく、「自分の気持ちいいこと」を真剣に考えるようになりました。
ここにきて、夜のスキンシップに対する私の好奇心が大爆発しだしたわけですw
頭のスイッチが受け身モード→アクティブモードに完全に切り替わりました。
もともと好奇心旺盛な私は、自分なりに「2人が気持ちいい行為」「自分の性感帯はここかも」とか考えまくるようになりました。こういうと変態みたいな聞こえますが…笑
中学時代に数学にはまりまくった感覚と同じですね。
夜のスキンシップを純粋に分析しはじめました。分析といっても、へんなテクニック的なことは一切学ぼうとしませんでした。
私の場合は、スキンシップ中に彼の反応を隅から隅まで見まくる、観察しまくるということを徹底しました。これが楽しいのなんのって…
- ここが気持ちいいのか
- これは痛いんだな、ふむふむ。
- これ痛そうだけど、気持ちいいんだ…ふーん。みたいな。
毎回のスキンシップが私にとって、彼の好みを知る楽しい勉強会になったわけです。
また観察すればするほど、自分が相手を思ってしたことで、相手が気持ちよく反応してくれることに、さらにうれしくなり、深い愛おしさを感じるようになりました。
同時に私も、彼に自分の「気持ちいい」を感情や感覚、感触いろんな表現を使って、細かく伝えるようになりました。特に、嫌なこと、痛みなんかも我慢せずに言いました。
実に冷静なピロートークw こんなかんじで、とにかく、正直にすべて伝えました。
夜のスキンシップについて、お互いの好みや意見を正直に伝え合うようになり、スキンシップに対して、偏見や恥じらい、ネガティブな感情は完全になくなりました。
それどころか、私は、こういう2人での夜のスキンシップが大好きになりましたよ。
夜のスキンシップで信頼関係ができたら、2人の間の壁はなくなった
夜のスキンシップって、究極的にプライベートなことなんで、それについてあれこれ語り合えるのは信頼している証です。
自分をさらけだしたスキンシップをできるようになって、ようやく彼と深い信頼関係を築けるようになったなーと実感できるようになりました。
だいたい付き合って1年くらいたったころでしょうか。
パートナーとの関係で、感謝や思いをふだんから伝えることはとても大事なことです。
でも、夜のスキンシップを通して、彼に思いや考えを肌を通して伝えあうことって、もっともっと貴重なことだと思うんですよね。
こう感じられるようになってから、彼との間には壁みたいなものはなくなりました。へんにかっこつけることも一切なくなり、彼の前で素の自分でいられるようになったんですよね。
なので、もちろん彼の前でおならもしますし、「あ、う〇こいってくるね」とかも全然平気でいいます。彼も同じような感じです。例えがなんて下品なんや…
★いつも仲良しな夫婦、カップルなんてありえない。だからこそ夜のスキンシップが大事。
夫婦やカップルにケンカはつきものです。問題は、できた溝を修復せず放置すること。
その修復に、夜のスキンシップは役に立つんです。
私たちも、ひんぱんにケンカをします。しかも相当派手に…でもね、夜のスキンシップでお互い素直な気持ちで本音を語り合えるんです。
夜のスキンシップの目的は、その行為だけではないんです。裸になり、横になって2人で語り合う。
裸になると、人は素直になります。だから、ケンカのときに、無駄に虚勢をはったこと、言い過ぎたことを、お互いが素直な気持ちで向き合えるんです。
行為がなくても、裸のスキンシップは、リラックスできた状態で話せるので、ケンカの後の仲直りに最適なシチュエーションなんですよ。
★だから、夜のスキンシップで最高のパートナーを見つけられる
だからこそ、人生で最高のパートナーを見つけるためには、夜のスキンシップが一つの指標になるんです。ここでいう最高のパートナーは、ただ単に、「体の相性」というものではありません。
初めて行為をする相手とは、当然、好みもなにもわかりませんよね。
スキンシップの回数を重ねて試行錯誤して、気持ちや心理をくみ取り、理解するわけです。
夜のスキンシップを通して、「心の相性」を見ていくわけなんです。
私のこの考えでいけば、そもそも結婚する相手となれば、夜のスキンシップの相性が完璧、つまりお互いの気持ちを深く知り合い、深い絆で結ばれているということなんですが…
でも、そんな絆があるはずの夫婦が「レス問題」に直面しているのは、なぜなんでしょうか?
★日本の夫婦の「レス問題」。原因は?
時間がない。
子育てで忙しくて…
たしかに現代人は忙しいです。でも、それが本当に夫婦の「レス問題」の原因でしょうか。
答えは「NO」です。
そもそも、「レス問題」は、日本だけに顕著にみられます。欧米人が暇だ、なんてそんなことがあるわけないですしね。
私なりに原因を考えてみました。
- パートナーとの夜のスキンシップが深められていないから楽しくない
- 子作り、性欲処理目的以外に夜のスキンシップに関心がない、重視していない
- 夜のスキンシップはカップルや夫婦の重要なコミュニケーションツールという意識がない…などなど。
夜のスキンシップが究極の愛情表現と考える私にとって、結婚という愛の誓いを立てた2人がレス問題におちいってしまうのは、どうも理解ができないんです。
レス問題の最大の原因は、結婚相手の選び方にあるんじゃない
夫婦のレス問題、うえに書いたように、いろんな原因が考えられます。
でも、私が考えるレス問題の最大の原因は、そもそも夜のスキンシップで十分に愛情を確かめ合うことがなかった相手と結婚した、ということだと思うんですよね。
とくに女性は、婚期や男性の地位、年収などで結婚を決める人が多いです。つまり、心のつながりより、男性の社会性、経済性を重視しているんです。
★夫婦のレス問題は、日本の結婚観の問題を表している
レス問題が問題じゃない!愛を確かめ合う行為の大切さを忘れていないかい?
ここまで、あくまで独断と偏見で考えを書いてみましたが。
そもそも、レス問題って、夜のスキンシップがないことが問題なんじゃないんです。
夜のスキンシップも含めた深い相互理解が夫婦、カップル間になくなってしまっていることが最大の問題なんじゃないって思うんです。
マスコミやメディアなんかで、「レス問題」といって、その行為ばかりに注目されがちだけれど、それってとっても浅はかな見方です。
夜のスキンシップ大賛成派の私ですが、その行為を重視しているのではなく、あくまでお互いを深く理解しあおうとする姿勢が大事だといいたいんです。
「私たち夫婦は、週に何回やりました、だから私たちラブラブです。」みたいな話じゃないんです。
ようは、夜のスキンシップの目的をちゃんと理解していますか?ってことなんですよ。
だから究極の話、心の奥底でお互いを深く思いやり、通じていれば、夜のスキンシップがなくても、全く問題ないのです。
たまに手をつなぐだけでいい、顔を合わせるだけでも、お互いの愛を確認しあえるのなら、確認行為の形はなんでもいいんです。
「結婚」にこだわるあまり、先にあるべき「愛の確認行為」がおろそかになっている
日本社会は、いまだに結婚制度への執着がつよく、結婚≒幸せ、結婚しないと「負け組」レッテルを貼られて、ついでに変人扱いされますよね。
いやいや、もうそんな考えやめましょうよ。
結婚したら誰でもSO HAPPY!
…んなわけ、あるか。
結婚制度が幸せを保証してくれる、そんな都合がいい話あるわけないじゃないですか。
実際に私の周囲の女性は、結婚で幸せになった人もいれば、結婚にこだわりすぎて、それって本当に幸せなの?な人もいます。こんな感じ。
- 子供が欲しくて結婚したけど、夫があまり好きじゃない
- 夫との夜のスキンシップが不快
- 子供は可愛いけど、夫はうざい
- 大企業に勤務している経済力ありまくりな夫だけど、異性としての魅力を感じない
- 夫はとっても優しくて何でも言うことを聞いてくれるけど、これまた異性として魅力を感じない…などなど
これらの女性に共通しているのは、とりあえず早く結婚したかったから、結婚したという人に多いパターンです。
結婚しておいて、その相手が不快とかうざいとか、びっくりしますよね。でも実際に、本当にこういう女性がいるんです。
しかも、さらに驚くのは、うえに書いたケースはどれも、比較的新婚(3,4年以内)の人たちばかりなんです。
もうこれは、結婚に幻想を抱きすぎ、あせりすぎて、パートナーとの愛情や信頼を築けていない証拠ですよね…結婚して早々にこんな文句言っているんですから、完全に結婚失敗してるやんって思います。
こんな悲惨なことにならないためにも、パートナーとの愛の確認行為で相性をしっかり見ることがとっても大事ということなんです。
★まとめ
長くなりましたが、まとめるとこんな感じです。
- 夜のスキンシップは、パートナーとの愛をはぐくみ、信頼を築ける最上級の手段
- 夜のスキンシップをきわめることで、最高のパートナーを見つけることができる
- 夜のスキンシップがなくても、代わりとなる「愛の確認行為」があれば問題ない
- 結婚にこだわり、「愛の確認行為」を軽視した夫婦がレス問題におちいりやすい
日本の「結婚信奉主義」的な流れが変わらないかぎり、夫婦のレス問題はなくならないと思います。
それどころか、増えるんじゃないかな…
ではでは。