突然ですが、パートナーが海外赴任するかもってなったら、みなさんどうしますか?
というのも、独立計画中の彼の海外赴任話が浮上してきたんですよね。
今回は、彼の海外赴任のメリットとデメリットについてお話しますね。
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★突然持ち上がった彼氏の海外赴任話
先日、彼と会ったとき、海外赴任の話を聞かされました。
これまでたびたび海外赴任の話があった彼。でも、そのたびにうまく断っていたのですが、今回は断れそうにないかも、とのこと。
しかも赴任期間は最低3年
実は彼、いまの会社を辞めて起業するつもりで、目下準備中なのです。
あと2、3年で資金を貯め、会社をやめると言っていた矢先の海外赴任の話。
二人して、どないしよか?となりました。
★海外赴任、断る余地があるの?
彼の海外赴任は、いまの段階では8割くらいのレベルのようです。
海外赴任って基本的には、社命なので、断ることはできません。
ただ、個人にとっては一大事なので、会社から一応、本人への意思確認(ごく形式的なものやけど)はあります。
そこで、介護や育児など家庭の事情があり、どうしても無理な場合は、なんとか逃げられるケースもあるようです。
私の会社も、彼の会社も、このあたりの事情は同じです。
なので、最悪なんとか言い訳?したらw、免除になるんじゃないの?って話をしてました。
でもね、なんとびっくり。
彼が海外赴任をやや真剣に考えてるみたいなんです…
★赴任の条件を考えると、断るのは惜しい?海外赴任の5つのメリット
彼の独立を応援したい私としては、完全に反対です。
でも彼いわく、海外赴任によるメリットもあるというんです。それは、会社からかなり手厚い待遇を受けられるということ。
単刀直入に言って、給料が結構増えるんですよね。彼の会社では、海外赴任期間を延長して、一財産築いた人もいるみたいです。
ざっくりとしたメリットはこんな感じ。
メリット①給与が増える
企業により、細かい条件は変わると思いますが、一般的な給与体系を挙げますね。
ちなみに、独身者と、既婚者で家族がいる場合では、手当の内容や収支も変わってきます。今回は独身、つまり単身赴任の例について考えてみましたよ。
私の会社も彼の会社も微妙に違いはあるものの、大まかなところはこんな感じです。
まず、給与は大きくわけて2つに分かれます。
- 海外給与…現地での生活費に充てる。現地通貨で現地支給。
- 国内給与…社会保険料や各種税金、貯蓄やローンに充てる。円貨で国内口座に振り込み。
海外給与
- 住居手当(彼の場合、家具付きの会社の借り上げ住宅に住むため、無し)
- 通勤手当
- 役職手当など
国内給与
- 海外勤務手当(彼の会社の場合、基本給の20%)
- 国内の社会保険料の補助など(彼の会社の場合、基本給の20%)
ちなみに、海外勤務手当は、いわゆるインセンティヴみたいなものです。会社から「海外勤務してくれてるからボーナスだよ」的なものでしょうかね。
彼の場合、ざっくりシュミレーションすると給与はこんなかんじ。
海外給与 | 基本給(残業代含まない) | 40万円 |
役職手当 | 不明 | |
国内給与 | 海外勤務手当 | 8万円 |
国内社会保険料の補助 | 8万円 | |
給与合計 | 56万円 |
なお、これは残業代無し、社会保険料や税金の控除前の金額です。ちなみに現地の税金は全て会社負担です。
彼は、赴任の場合、現地に役職付きで派遣される予定です。そうなると、役職手当が支給されるので実際には、この想定より給与は高くなります。(役職手当はいくらかは不明)
役職手当や残業が追加されると、月給は60万円を超えそうですね。
メリット②福利厚生(手当)が充実
給与以外のその他手当
- 現地での医療費は基本的に全額会社負担(一部の傷病の除く)
- 現地あるいは日本での健康診断を受けられる
- 年数回の帰国費用(夏季休暇、年末年始など)は会社負担
また、環境の違う場所で、体調をくずしたら不安…と思いますよね。そのあたりも大丈夫。
年に数回、日本国内か現地での健康診断を受けられますし、医療費は基本的に全額会社負担の場合が多いです。
回数の制限はあるようですが、休暇で帰国する際の交通費も会社負担なんです。
メリット③住居費も会社が負担で、さらにお得
現在、彼は賃貸で一人暮らしです。家賃は10万円ほど。
現地では、会社の借り上げ住居がありますし、もちろん家賃は全額会社負担です。(光熱費は自己負担)しかも家具、家電付き。身一つで行けるってことですね。
家賃がまるまる不要になるというのは、かなり魅力的です。
家賃だけをみても、年間120万円、3年間で360万円節約できます。
メリット④アジア圏は物価が低いので、生活費が節約しやすい
彼が海外赴任する場合、アジア圏の国になる予定です。
アジアは、日本に比べ物価が低く、生活費を安く抑えられるので、相当節約できるようです。
私の会社の先輩でアジアに赴任した人も、生活費、とくに食費は日本に比べてかなり安く済ませられたと言っていました。
アジアの国は、タイや台湾、ベトナムなど、屋台や定食屋さんが安くておいしいところが多いですからね。
メリット⑤帰任後の出世の道がある程度確約される
この点も企業により違うと思いますが、私の会社と彼の会社の印象では、こんな感じ。
- 私の会社の場合…すでに出世コースに乗っている人が海外赴任するケースが多い。
- 彼の会社の場合…社内に海外赴任者が少ないということと、一回の赴任期間が3年~6年程度と長いため、海外赴任経験者は重宝される。結果、帰任後は、安定の出世コースへ。
また、一般的に、赴任者は、現地で重要な役割(監督、プロジェクトリーダーなど)を任されることが多い印象です。
業種にもよりますが、海外赴任でよい結果を残した人は、帰任後の出世のスピードも早くなる印象がありますね。
赴任中に特に目立った活躍がなくても、海外赴任の経験は、社内出世にはプラスになることが多いです。
★海外赴任のデメリット「多くの時間が奪われる」
海外赴任のデメリットは、なんといっても「時間を奪われること」です。
自分の会社や、先輩や知人などいろんな海外赴任のケースを見ていて思うのは、海外赴任って、やっぱりかなりハードということです。当然ながら、残業も多いし、休日出勤も当たり前、そんな感じです。
だって、人手が足りないから、わざわざ派遣されるんですからね。
彼は、現在管理職で、赴任先では、海外拠点の組織の立て直しを任される予定のようです。
いまでさえ残業が多く大変なのに、さらに業務量が増え、ハードになりそうです。
私も、短期間だけ海外赴任を経験したことがありますが、やはり勤務体制はヘビーでした。
深夜まで働き、赴任仲間の同僚と食事を外食で軽くすませて帰ったら、日付が変わっていた…という日が連日続きました。自分の時間なんかほとんどとれません。帰って寝るだけの毎日でした。
そんな中で、私なら、いまのように、早く帰って好きなことをしたり、ブログを書いたりは到底無理ですね…自分の時間は、かなり奪われるのは覚悟しないといけません。
海外赴任の高待遇には、それなりの理由があるということです。つまり、それだけ会社に縛られるということなんです。
★パートナーとしてのアドバイスは?私は海外赴任には反対だけど…
私は反対です。
私的には、さみしいから反対というより、独立を応援する立場として行ってほしくないです。
もちろんさみしい気持ちもありますが、海外赴任といっても、年に3回くらい戻ってきますし、私達の関係がどうとか、そんな心配はしていません。
彼の3年という時間が奪われる、そのことのほうが、よほど手痛いと思うんですよね。時間はお金では買えませんから。
とはいうものの、さいごに決めるのは彼自身なので、自分でしっかり考えて決断してほしいなと思います。
★いまの会社で出世を狙うなら海外赴任はオススメ。でも独立を狙うなら、拒否すべき。
事業をしたいと考えていたけど、いまいち行動に移せなかった彼にとっては、今後の方向性をきちんと考えるよい機会だと思います。
いまの会社で出世を狙うなら海外赴任はおすすめだしメリットだらけです。でも、今後会社から独立するなら、拒否すべきです。
私はそう思います。
3年もあれば、副業でも事業でも、本気で何かしようと思えば、十分準備もできます。少なくとも、きっかけをつくることだけでも、3年あれば絶対できるはず。
事業の資金がないなら、節約すれば、貯金もできます。副業っていう選択肢もあります。
お金だけをメリットとして海外赴任を考えているなら、海外赴任なんて時間の浪費はせず、まず日本で二本目の柱「副業」をもつ考えをもってほしい…
とにかく、後悔しない選択をしてほしいです。
彼本人のやる気があるなら、一緒にとことんついていこうと思うのです…あ、独立の方向にって意味でねw
ではでは。