以前、私は適応障害と診断され、会社を休職していました。
詳しくはこちらの記事に書いています。
医師や彼、会社の人事担当者の協力があり、なんとか職場復帰し半年以上が過ぎました。
復帰後のこの半年をふりかえると、いろいろ大変だったなーというのが正直な感想です。
ということで、今回は適応障害での休職後に復職して苦労した話をしますよ。
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★復職後も油断禁物!適応障害は復職後も大変。
職場復帰までの道のりが大変だったので、晴れて復職が決まった私は、復帰後のことを軽く考えていました。
それが甘かった…
今回、自分が適応障害という心の病気になって初めて分かったことですが、精神疾患って、ほんとうに自分の思い通りにいかないんです。
また、自分で自分の体調判断がつきにくいんですよね。このことを復帰して改めて痛感させられたわけです。
復帰後の職場の雰囲気がとてもよくて安心していたけれど…
復職後、私の場合は、以前の開発部から、技術部に異動になりました。
技術部にはいくつかのセクションがあり、そのうちの1部署に配属されました。
復帰にあたり人事担当者が配慮してくれ、技術部門の中でも、残業が比較的少なく、メンバー的にも理解ある人が多い部署に配属してくれたため、復帰直後からとてもやりやすく感じました。
新しい部署の上司もメンバーも比較的若い世代の人で、私の病気や異動の経緯について理解してくれました。
それはもう、こちらが申し訳なくなるくらいのレベルです。
そんな感じで、私的には、とても落ち着く環境での仕事が再スタートしたわけです。
この職場なら、なんとかやっていけそう…そんなふうに思いました。でも、そうは簡単にいきませんでした。
職場環境が良くても、復職直後はストレスがたまる
適応障害で休職し、その後復職した自分の体験としていえることは、次の2つです。
- 職場復帰しても、環境に慣れるまで相当なエネルギーを使う。
- 休職期間が長ければ長いほど、環境に慣れるまでは時間がかかる。
これは、復職前は自分では想定できなかったものでした。
実際に復職してみると、環境の変化によるストレスで、頻繁に体調を崩してしまったんです。
「復帰したら、とりあえず安心。」と考えてた私は、焦りと不安に襲われたんですよね。
復帰して2ヵ月後くらいからの体調不良がさらにひどくなった
復帰後最初の1ヵ月くらいは、なんとかふんばりましたが、2ヵ月目以降はもう完全にダウンしてしまいました。
頭痛、めまい、吐き気、発熱など、それはもうあらゆる体調不良の症状のオンパレード…
職場に全く不満もないし、復帰して間もないから難しい業務もありません。
上司には「自分のペースでまずは職場になれてくれたらいいよ。」と言われていました。
なのに、なぜ自分が体調を崩すのか謎でした。
そこで、とりあえず、担当医に相談をしてみることに。
いくら職場環境がよくても、職場環境ななれていないことから、ストレスや疲れがたまり、体調不良がおこってるんですよ。
みなさん誰しもあることです。ちなみに頭痛は、どのあたりが痛みますか?
薬を調整し、少し勤務時間を調整してもらったほうがいいでしょう。
医師と相談し、勤務時間の調整を会社に提案してみることにしました。こんな感じ。
- 毎週水曜日は午後半休にさせてもらう。
- 体調が悪いときは、早退、遅い出勤にする。
上司に相談した結果、快く受け入れてくれました。とてもほっとしましたね。
復帰後になやまされた!ストレスによるさまざまな体の不調
職場復帰によるストレスが原因の症状はこんな感じです。
- 頭痛
- めまい
- 吐き気
なかでも頭痛とめまいがひどく、医師に相談し薬の量をふやしたり、新しい薬を追加したりしてもらいました。
それでもすぐには効果は得られませんでしたね。
なかなか直らない体調にイライラする日が続きました。このときは辛かったです…
★復職後の体調不良を解決するポイント
ポイント1.復職後は慣れるまで時短勤務にしてもらおう
実は、復帰直前に医師からは時短勤務を勧められていました。
でも私は、経済的な理由でフルタイム勤務で復帰することにしたんです。その無理が体調不良を引き起こしてしまうんですが…
職場の理解や業種にもよると思いますが、うつ病や適応障害など心の病気で休職し復職する場合は、はじめは時短勤務をすることを絶対にオススメします。
いくら職場が理解ある人ばかりでも、知らないうちにストレスや疲労はたまっているものです。
はじめは無理せず、「アイドリング」という感覚で仕事にのぞむといいですよ。
私の場合、エンジニアという職業柄フレックス対応も可能でした。
フレックス勤務している人がほとんどだったので、フレキシブルに対応してもらえたのかなとも思います。
ポイント2.薬の種類や種類は、ひんぱんに医師に相談しよう
薬については、なかなか効果が得られず苦労しました。でも私の経験からいえることは次の4つです。
- 医師にしっかりカウンセリングしてもらい、そのときどきにあった服薬量や薬の選定をしてもらう。
- 薬の効果や副作用の有無をしっかり確認することも忘れずに!
- 日々の体調をしっかり医師に伝える。(服薬による効果や副作用を医師に正確に伝えるため)
薬の量や種類を増やすのは、はじめは誰でも不安があると思います。私もそうでした。
でも、うえに書いたことをしっかり守り、担当医との連携がとれていれば、何も怖がることはありません。
同じ頭痛に効果がある薬でも、即効性があるけど、日中の眠気がある、効果が出るまでに時間がかかるけど、副作用はないなど、いろんなタイプの薬があります。
私は、はじめは副作用が少なめの薬(その分効果もゆるやかな薬)を処方してもらってました。
でも、頭痛やめまいなどの体調不良がマックスになったときは、服薬量を増やしたり、頭痛や精神安定に効果が高いけれど、人により食欲低下などの副作用強く出る薬に変更してもらいましたよ。
私の場合、比較的副作用が強いと言われる薬でも副作用は日中の眠気くらいでした。体質に合っていたんだと思います。
服薬時は、つねに自分の体調を確認しておきましょう。
眠気が強すぎる、吐き気がある、便秘がひどいなど、どんなささいなことでも体調に変化があった場合は、すぐに医師に相談しましょうね。
とくに次のことを注意してチェックしておくといいですよ。
- 日々の薬の服用時間
- 睡眠時間(何時~何時まで、○○時間の睡眠という感じ)
- 体調不良の内容
- 体調不良が起こったタイミング(服薬後○時間後など)
ポイント3.自分の仕事やライフスタイルに合った薬を処方してもらう。
デスクワーク系の仕事なら少々の眠気はなんとかなります。
でも営業職やサービス業では昼間の眠気はかなりきついですよね。
職業柄、日中の眠気はどうしても避けたい人は、服薬量や薬の種類を医師と相談して決めましょう。繰り返しですが、薬にはさまざまな種類があるので、自分に合ったものが必ずあります。
自分の仕事内容や環境にあった薬選びが大切ですよ。
ポイント4.とにかくよく寝る。よく休む。栄養のある食事を心がける。
当たり前ですが、十分な休息と食事はめちゃくちゃ大事なことなんです。
私の場合、休職中は極力早起きをしていましたが、それでも復帰後の5時半起きは慣れるまではさすがにきつかったですね。
無理をしてブログで睡眠3時間とかしてしまい、風邪ひいてしまったことがありましたが…それ以来そんなアホなことはやめましたw
復帰後はじめの2、3ヶ月は、とにかく睡眠と休息をたくさんとるようにしましたよ。
なかなか難しかったですが、週に1回は7,8時間寝るようにしたり、帰宅後は好きなことをして過ごしたり、リラックスするようにしました。
食生活は、体作りで普段から栄養バランス意識していたので、それを継続しました。
ランチもお弁当を持って行くようにしていたので、自分で食事の栄養管理をすることができたんですよね。
ポイント5.カッコつけない。理解がある職場なら、自分の状況を素直に伝えるのが大切
私、どうしても変にかっこつける悪い癖があるんです。
復職後、体調が悪くでも、なかなかしんどいって言えませんでした。
トイレに行って2,3分でも休むとかすればいいのに、そんなことすらできませんでした。こんなこと考えちゃうんですよね。
- そんなことしたら怠けてるって思われるかも…とか。
- みんなちゃんと仕事してるのに、私も我慢しないと…とか。
- 早くメンバーとして認められたい…とか。
へんなところ完璧主義なんですよね。
だから、適応障害になるまで体壊しちゃったんですけどね…
適度に休憩していいよとか言われても、なかなか休憩できないタイプです。
あと、「言わなくても、相手は理解してくれてる」みたいに考えがちなところもありました。
でもそれがだめなんですね。
正直、体調が悪いのは本人しか分かりません。
頭痛やめまいがするからといって、そんなの同僚や上司が分かるはずもないんです。
そこで、体調不良がマックスになった復帰後2ヶ月後くらいに、自分がいま体調不良であることや症状、たまにしんどいときは、5分程度席を離れてトイレなどで少し休憩させてもらっていいか、上司に相談しました。
そしたら、上司からこんな言葉が返ってきました。
気にせず、休憩したらいいよ。それよりも無理をするほうがダメだよ。」
なんて優しいんだ…感動しました。
こんなことなら、はやいとこ、相談しておけばよかったよ…w
この上司との話し合いで、自分的には緊張がだいぶほぐれた感じがしましたね。
自分を理解してほしいなら、相手が気づくのを待つんじゃなく、はっきりと言葉で伝えることが大事ということを学びました。
★心の病気は、骨折と同じ。ジグザグしながらゆるやかに完治に向かう。
体調不良がなかなか治らず、薬の効果もいまひとつのとき、焦りと不安でいっぱいだった私は、医師にこんなふうに弱音を吐いたことがあります。
体調崩したり、少し持ち直したり、かと思えばまた不調だったり…をくりかえしながら、じょじょに回復していくんですよ。
よしさんは決してだめな人間なんかじゃないです。
実際にちゃんと社会復帰して、仕事を続けていけてるじゃないですか。回復している証拠。まずを自分をほめてあげてください。
なるほど、心の病気は骨折と同じなんや。
そういや子供のころ数回骨折したけど、完治に時間かかったよね…
自分をほめる、その感覚なかったな、自分をもっとほめてあげよう。
ここまでよく頑張ってるね、えらいぞ自分!
先生の言葉にとても救われましたね。
★焦らず無理せず、自分のペースで調整していくことが大切
復職すると、はやく元どおりに仕事したいとか、みんなに迷惑をかけるとか考えて、無理をしすぎてしまいます。
でも焦って体調を崩し、せっかく治った調子が後退するのは元も子もないです。
着実に完治させるためには、自分の体の状況をしっかり理解し、無理をしないことが大切。
私もカメ並みの速度ながらマイペースにやってきた結果、現在は体調はかなり回復しました。
頭痛はまだ残っているものの、それ以外の症状はなくなりましたしね。
ここまでこれたのも、医師や会社の上司や同僚、パートナーなど支えてくれた人たちのおかげです。
支えてくれた人たちのためにも、焦らず、ゆっくり治していきたいと思います。
ではでは。